山下りん作のイコン画がある市内の「須賀ハリストス正教会」なのです。
以前から行ってみたいと思っていたのですが、あまりに近くにあるので「いつでも行けるや」と思い今まで一度も訪れたことがありませんでした。
正直、教会と言ってもこんな田舎に昔からある教会なわけで、教会とは名ばかりの民家風のボロな日本家屋を何となく想像していました。
ところが到着してみると予想に反して、重厚感こそ無いものの小綺麗で新しい洋風建築の建物でした。
残念ながら公開日が決まっているようで、中に入ることは出来ませんでした。
匝瑳市サイトによると公開日は以下の通りです。
拝観日
1月第3土曜日、2月第3土曜日、6月第3土曜日、7月第3土曜日、
10月第3土曜日、11月第3土曜日、12月第3土曜日
山下りんについては
こちらのサイトに詳しく紹介されています。
16歳の時、嫁に行かされそうになり家出して東京の親戚の家まで100キロを三日かけて徒歩で行ってしまったり、
ロシアで聖画を学んでの帰国のとき、「 帰国の汽車では、ベルリンと思い込んで手前の駅で降りてしまう。フランスでは、凱旋門を見に行き、帰り道で迷子になる。」(上記リンクサイトより引用)とあったり、
神田駿河台のニコライ堂を建てたニコライ大主教に「この気まぐれな頓馬はどうしようもない。」(同引用)と言わしめたり、
白内障で61歳で故郷に帰ってからは絵筆を取ることもなかったらしいですが、野草を摘み、畑仕事をし、愚痴を言うこともなく楽しそうな暮らしぶりであったようです。
そして毎日晩酌を楽しみ、81歳で天寿を全う。
自分のやりたいようにしか行動しない”思いの強さ”。
うーん、すばらしい・・・。