¥1000スピーカー台の効果


フリートウッド・マックやリンダ・ロンシュタットを聴いて何か変だなぁと思っていたことを口に出して妻に言ってみた。
「なんか、このステレオ、演奏ばかり目立って肝心のボーカルが遠くの方で歌ってるみたいに聞こえない?」
「そうね、それに何というか右が(音が)大きいのか左が大きいのかよくわからないけどバランスがおかしくない?」
この会話をして考えた。
自分が感じたことはつまり中音不足。
このスピーカーはウーファーとツイーターにスーパーツイーターという変則的な3ウェイで、ミッドレンジを受け持つスコーカーが無い。
中音部分は25cmのウーファーが兼務しているので、もともと中音再生には不向きなのかもしれない。
でも、古いとはいえこのスピーカーは当時ダイヤトーンの傑作小型スピーカーとか”小さな名器”と言われていたほどのものなのでこの程度の音のはずは無いのである。
しかしたぶんこれだろうなぁと言う原因は初めからわかってはいたのだが・・・。それは、フローリングの床にスピーカー直置きだったことだ。
もちろんスピーカーを床に直置きというのはオーディオ的見地から言って全くの初歩の初歩的にやってはいけない常識なのである。
しかし、適当なスピーカスタンドが無かったのである。それにとりあえずBGM的に鳴ればいいやと考えていたのは事実である。
でもなぁ、これではいやだなぁ・・・。
そう思って、夕方にホームセンターに行って使えそうな物を物色。
ガーデニング用の鉢のスタンドとかも頑丈そうな鉄製でイイかもと迷ったのだが、踏み台として売られていた木製のシンプルな台を2個購入。2個で1000円である。それと家具の脚などに貼って床の傷防止や滑りを防ぐるためのフェルトのシートを買った。
夜、早速フェルトを踏み台の脚と台の天板、スピーカーの四隅に当たる部分に貼り、スピーカーを載せてみた。
そして、リンダ・ロンシュタットを再生。
結果、全く音が変わった。
低音が締まった。
ボーカルが前に出てきた。
高音の余韻まで綺麗な気がする。
ボリュームを上げてもうるさく感じない。
妻に聴かせてみると、「バランスが変だったのがしっかりした感じで音の一つ一つがクリアーになった感じ」と言った。
たぶん妻は音の定位感が良くなったことを言っているのだろう。
理想を言えばスピーカーを置いてある床を補強してもっと高密度の堅くて重い素材のスタンドにして、スピーカーの下に専用のインシュレーターでも入れれば更に良いのだろうが深追いはしないことにする。
なんたって、左右で1000円でこの効果である。
大満足なのである。
by jptrad | 2009-09-08 14:43 | アナログオーディオ
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