ジャンク復活!Minolta SR-7
先日「フルマニュアルの一眼レフが欲しい!」と言っておりましたが思い立ったが吉日とばかりにジャンクカメラをGET。まったく馬鹿です。

カメラはMinolta SR-7。
1962年発売のフルマニュアル一眼レフ。
世界初、CDS露出計内蔵の一眼レフとのことだ。
露出計は内蔵だがボディーの向かって右上に開いている受光部から光を取り入れボディー上面のメーターにそのときのシャッター速度に対応した絞りの数値を表示するのみ。
その数値を目で確認しレンズの絞りリングを手で合わせるというマニュアルぶり。
発売当時の価格はレンズ付きで¥52,100だったようだ。

絞り不良、レンズにカビや傷多数、レンズマウント変形、1/8秒以下のスローシャッター不動、露出計動作不明、シャッター幕にカビあり、それとトップカバーてっぺんに落としたらしいへこみが有る。
見事なジャンクカメラだ。

ボディーとレンズで¥2,000だった。

夜、12時過ぎから修理に取りかかる。
まず全体をチェック。
かなり汚い。
裏蓋の縁のペイントのはがれている部分のアルミが錆びて白い粉を吹いている。
ジャンクカメラは汚ければ汚いほど嬉しい。<異常?

レンズは確かにはずすのがきつい。
なんとかはずしてみるとレンズのマウント部分が変形している。
かなり勢いよく落としてひん曲がってしまったマウントをペンチでなんとか修正しましたって感じだ。はっきり言ってレンズは修理は困難だろう。レンズのガラス自体ががどうしようもない同型のレンズでも見つけられれば鏡胴を交換すればいいがそこまでしなくても良いか・・・。

とにかくレンズは今修理に出しているツァイスのウルトロンを使うつもりなので深追いせずにボディーの修理に専念することにする。

次に偶然持っていたバルタの電池を入れてみるとあっさり露出計は動いた。

スローが動かないと言うことはスローガバナーの油ぎれか何かゴミでもかんでいるのかもしれない。そう思ったのでまず底蓋をはずす。
しかし、底蓋を開けてもスローガバナーは見あたらない。
でも底面近くでかすかに「ジジッ」とスローガバナーの動く気配がしている。
今度はミラーボックスの中を見てみる。
すると、ねじが2本あった。
これかも!
そう思ってさっそくねじをはずしてみる。

ビンゴ~!

そこには繊細に輝く小さな歯車があったのだ。
楊枝の先に電気バリカン用のオイルを1滴つけてその歯車に注油。
楊枝の先でちょっと歯車を動かしてやると、「ジジジ~」と見事スローガバナーが動き出した。

こうして機能的には修理完了。
後は軍艦部(トップカバー)をはずして中のペンタプリズムを掃除すれば完璧だがそれは後日とする。

さあ、今度は M42レンズ→ミノルタSRボディー のマウントアダプターをどこかで手に入れれば完全フルマニュアルのM42機の完成となる。

でも、こうして見捨てられていたふるーいカメラを修理して使うというのはカメラも喜んでいるみたいで気持ちが良い物だ。

汚かったボディーも磨いてあげたらピカピカで見違えるほどになった。
良かった、良かった・・・。

ジャンク復活!Minolta SR-7_b0021570_12162655.jpg

by jptrad | 2004-12-08 19:54 | カメラ
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