真夜中のカメラ修理工房
12月に修理中で放置してあるレンズの話を書いたが、そのレンズとりあえずは修理完了。
またも真夜中のカメラ修理工房開店だったわけである。
泡盛、「島唄」をちびちびやりながらである。
問題点は最後までなかなか解決しなかったのだ。
というか、解決したらそこが最後なんだけどネ・・・。

その問題点とはヘリコイドに新しいグリスを薄く塗り組み上げるのだが全く改善が見られないこと。
つまりいざ組んでみるとピントリングは依然としてホンのちょっとしか廻らないのだ。
この状態のまま11ヶ月が過ぎようとしている。

「ちくしょう!」

星一徹がちゃぶ台をひっくり返すぐらいの勢いで俺は泡盛の酔いに任せて楊枝の先にグリスをたっぷりすくい上げヘリコイドのネジ山にこれでもかという具合にグリスを塗りたくった。
レンズのグリスアップについては普通は筆で薄~く塗り伸ばすのが常識らしいので、今までそうしてきた。いろいろなカメラ修理関係のサイトを見るとグリスは必要以上に塗りすぎないようにと書いてあるからだ。

ネジの間からグリスがあふれ出す。
「島唄」をごくりと一口飲んで仮組みをする。

すると!

なんとピントリングはスムーズに廻りだしたではないか!
がびーん(化石死語)
今までグリスが足りなかっただけ?

絞り連動ピンは無い方が私には使いやすいのであえて取り付けずに組み上げる。
というか、連動ピン、どうやって付いていたのかわからないの。
これはまたいつかジャンクのテッサーを手に入れてどうなってるのか見て解明するとして(←バカ)パーツを無くさないようにきっちり保存しておくことにする。

翌日最後の仕上げに無限遠の調整をして修理完了。
そんなわけで苦節11ヶ月、テッサー(らしきレンズ)が蘇ったのである。

真夜中のカメラ修理工房_b0021570_1244324.jpg

by jptrad | 2005-02-15 12:44 | カメラ
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