空調と観葉植物と”ばあちゃんのかき氷”
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Zorki-4 Jupiter-8 F2/50mm

空調の効いた建物の中で観葉植物や外の川を眺めつつ、紙カップに入ったかき氷を食べながら僕はあの夏の日の事を思い出していた。

中学生の頃、夏休みの部活帰りに寄った駄菓子屋の土間で、パイプの足が錆びた赤いビニール座面の椅子に腰掛け”ばあちゃん”にレモンミルクを頼んだのだ。

ばあちゃんは四角い透明な氷を氷カキにセットすると足の付いた半透明のガラスの器を下に構えてハンドルを回した。

その音を聞きながら友達と話をしていると、出来てきたのはメロンミルクだった。

”ばあちゃん”はメロンとレモンの区別が付かないのだ。

仕方がないのでメロンミルクで良いことにして、今にもこぼれそうなほど山盛りのかき氷を落とさないように注意深くスプーンを引き抜いた。
そしてスプーンを口にくわえ、その冷たい感触を唇で味わいながら、両手の平で氷の山を少しだけ押さえた。

「ああ、レモンミルクが喰いたかったなぁ~。」

そうワザと大きな声で独り言を言いながらメロンミルクを食べたのだった。

あのとき、”ばあちゃん”に文句を言ってはみたものの、実は内心はそうでもなかった。



---意外とメロンミルクもわるくない。---
by jptrad | 2005-08-14 12:17 | 地球の植物
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