MYSTの世界
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Canon Eos 100QD Arsat-H F2.8/20mm

森の小径を行くと池のほとりに出た。
風もなく、物音といえば時折聞こえる鳥のさえずりのみ。

突然目の前に金属製のハンドルが現れた。
水門のハンドルのようだ。

ハンドルを回してみる。
「キュコキュコキュコ・・・」
油の切れた音がする。

次の瞬間、水の流れる音が聞こえはじめた。
更にハンドルを回すと、水の音は更に大きくなった。

しばらくすると池の水位が下がり始めた。
何気なく池を見ていたワタシは思わず「あっ!」と声をあげた。
水位の下がった池の中央に石造りの小さな建物が出現したのだ。

建物がすっかり姿を現すと水の音は止まった。
池の岸から小屋まで木製の橋が渡してある。
人一人やっと通れる幅の、手すりもない簡素な橋だ。

水苔で滑りやすい橋を、ワタシは注意深く渡り始めた。


・・・なーんて、ゲーム「MYST」っぽいシチュエーションでしょ?
by jptrad | 2006-06-24 11:05
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