Canon Eos 100QD Arsat-H F2.8/20mm
謎の森を抜けると庭園に出た。
するとなにやら人の話し声が聞こえてきた。
咄嗟に物陰に隠れて様子をうかがう。
博士だ!
小柄な体で頭髪はほとんど禿げている。
わずかに残った髪の毛は見事な白髪だ。
しかも、長身の若い女性の助手を従えている。
どう見ても紛れもない”博士”だ!
望遠レンズ持ってくればよかった・・・。
こんな時に限ってレンズはなんと20ミリの超広角1本しか持ってきていなかったのだ。
仕方がないので部分的に拡大してみた。
どうだろうか?
これ以上ない見事な”博士”っぷりではないか。
こんなところで絵に描いたような博士を見ることが出来るとはなんという幸運!
彼の名前は”水道橋博士”、そして助手は”小早川敬子”さん。
きっとそうに違いない。
いや、そうに決まった。
「どうだね、小早川君。たまにはこうして外の空気を吸うのもいいもんじゃろう?」
「本当にそうですわね、博士。まるで生き返った気分ですわ。」